Webデザインが学べる就労移行支援10選!未経験でもWebデザイナーになれる?

障害や病気があり働くことが難しいと感じている方や、休職している方の中には、「就労移行支援事業所ではWebデザインが学べるの?」や「就労移行支援に通ったらWebデザイナーとして就職できるの?」といった疑問を持っている方もいるかもしれません。

この記事では、Webデザインを学べる10の就労移行支援事業所をご紹介するほか、Webデザインを学べる就労移行支援事業所を比較するときの6つのポイント、未経験でWebデザイナーになるための方法について解説していきます。

目次

就労移行支援ではWebデザインを学べる?

就労移行支援事業所は、一般企業で働くことを希望する障害や難病のある人が、訓練や実習等を通して、適性に合った職場への就労や定着を目指すサービスです。

訓練の内容は事業所によって異なりますが、Photoshopやillustrator、HTML・CSSといったWebデザインに関する知識・経験を身に付けることができるところもあります。

Webデザインを学べる就労移行支援のカリキュラムの例
  • Adobe系ソフト(Photoshop、illustrator)
  • CMS(WordPress)
  • プログラミング(HTML、CSS)
  • Webマーケティング(SEO、SEM)
  • ビジネスマナー

就労移行支援に通ったらWebデザイナーになれる?

Webデザイナーは、Webサイトをつくる目的やサイトマップ、ワイヤーフレーム(おおまかなサイトの全体像)等をもとにサイトのデザイン・制作をする仕事です。

Webデザインを学べる就労移行支援では、HTMLやCSSといったWebデザインに必要な知識を身に付けることができるほか、ポートフォリオに載せるための実績を作成することができる場合もあります。

就労移行支援事業所を利用した後に、Web制作会社や事業会社(インハウス)のWebデザイナーに就職する人がいる一方で、個人事業主としてWebデザイナーになる人もいます。

未経験でもWebデザイナーになれるの?

実務経験のない場合でもWebデザイナーに就職できる場合もありますが、HTMLやCSS、Illustrator、Photoshopなどを扱える基本的なスキルが必要になるほか、就職活動時にポートフォリオの提出が求められることが多いです。

Webデザイナーになるために役立つ資格

Webデザイナーになるために役立つ資格は以下です。事業所によっては資格取得の支援をしているところもあります。

Webデザイナーになるために役立つ資格
  • ウェブデザイン技能検定(国家資格)
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Photoshop®クリエイター能力認定試験
  • Illustrator®クリエイター能力認定試験
  • HTML5プロフェッショナル認定試験
  • Webディレクション検定

Webデザインが学べる就労移行支援を比較する6つのポイント

Webデザインを学べる就労移行支援事業所を探す際には、以下の6つの観点から比較するのがおすすめです。

Webデザインを学べる就労移行支援事業所を比較するポイント
  1. カリキュラムの内容
  2. 在宅・オンラインでの支援の有無
  3. 就職実績
  4. スタッフの経験・資格
  5. 資格取得支援の有無
  6. 駅からの距離

①カリキュラムの内容

Webデザイナーとして働くためには、Adobe系ソフト(Photoshop、illustrator)、CMS(WordPress)、プログラミング(HTML、CSS)、Webマーケティング(SEO、SEM)、ビジネスマナーといったスキルが必要になります。

これら全てを網羅している事業所もあれば、ある程度カリキュラムの内容をしぼっているところもあるため、事前に確認しておきましょう。

また、就職活動の際に活用できるポートフォリオに載せることができるホームページ制作などの実績作りをすることができる事業所もあります。

②在宅・オンラインでの支援の有無

事業所によっては、体調を崩して通所での訓練が難しい場合や、在宅での就職を目指す場合などに、自宅からオンラインで訓練を受けることができるところもあります。

ただし、在宅で支援を受けることができる条件や日数は事業所によって違いがあります。

③就職実績

過去の利用者でWebデザイナーに就職した人がいるかどうかはチェックしておくといいかもしれません。また、就職割合や就職後の定着率も事業所によって違いがあります。

④スタッフの経験・資格

Webデザインを学べる就労移行支援では、実際にWebデザイナーやWebディレクターとしての実務経験があるスタッフから指導を受けることができる場合もあります。

⑤資格取得支援の有無

ウェブデザイン技能検定(国家資格)やPhotoshop®クリエイター能力認定試験といったWebデザイナーに役立つ資格の学習支援をしている事業所や、資格取得費用を補助している事業所もあります。

⑥駅からの距離

就労移行支援の利用者のうち、就職者の平均利用月数は『15.9ヶ月』となっています。1年以上継続的に事業所へ通うことになるため、人によっては駅からの距離も事業所選びのポイントになります。

Webデザインが学べる就労移行支援事業所10選

ここからは、Webデザインを学べる就労移行支援事業所を10つご紹介していきます。

ここでは一例として東京都や千葉県、神奈川県、埼玉県、宮城県の就労移行支援事業所を挙げていますが、デイゴー就労支援ナビではお住まいの市区町村や駅から、就労移行支援事業所を探すことができます。

IT就労ビズウェル 新宿校

IT就労ビズウェル 新宿校のポイント
  • IT特化型でプログラミング、WEBデザイン、Excel、Word等を学べる
  • 新宿御苑前より徒歩1分
  • リモートも可能

就労移行ITスクール溝の口

就労移行ITスクール溝の口のポイント
  • Webデザイン(illustrator・Photoshopなど)、プログラミング(HTML・CSS・PHP・Javaなど)、MOS(Excel・Word・PowerPoint)等を学べる
  • 資格取得補助あり
  • 溝の口駅、武蔵溝ノ口駅から徒歩3分

就労移行支援事業所COCOCARA 所沢オフィス

就労移行支援事業所COCOCARA 所沢オフィスのポイント
  • ITスキル(Illustrator、Photoshop、プログラミング、動画編集)、ビジネススキル(相談力の磨き方、面接対策)等を学べる
  • 外部講師は現役のデザイナーや社労士
  • 所沢駅より徒歩2分

manaby秋葉原事業所

manaby秋葉原事業所のポイント
  • 独自に開発した動画コンテンツ(eラーニング)で、office系・デザイン系・プログラミング系など、20種類以上のITスキルを学べる
  • 末広町駅より徒歩3分、御徒町駅より徒歩5分、湯島駅より徒歩7分
  • リモート可

就労移行ITスクール横浜駅西口

就労移行ITスクール横浜駅西口のポイント
  • Adobe系(Illustrator・Photoshop・Premiere Pro・After Effects)、Web系(HTML&CSS・Javascript・PHP・Wordpress)、IT系(ITパスポート・基本情報技術者試験)等を学べる
  • 2021年に開設し、就職者数は約30名
  • 横浜駅から徒歩7分

就労移行支援ノア-noix-

就労移行支援ノア-noix-のポイント
  • WEBデザイン(HTML、CSS、Illustrator、Photoshop)や3DCG(blender、VRoid、CLIP STUDIO PAIT)等を学べる
  • リモートも可能
  • 昼食あり

就労移行ITスクール柏

就労移行ITスクール柏のポイント
  • WEBデザイン、ウェブサイト制作、プログラミング、アプリ開発等が学べる
  • 資格獲得(MOS、ITパスポート、基本情報技術者試験)に向けた講座あり
  • 柏駅より徒歩5分

就労移行ITスクール登戸

就労移行ITスクール登戸のポイント
  • Excel、Word、Adobe、プログラミング等を学べる
  • 向ヶ丘遊園駅より徒歩3分、登戸駅より徒歩7分
  • 毎月現役Webデザイナーによる講座を開催

就労移行ITスクール千葉

就労移行ITスクール千葉のポイント
  • Illustrator、Photoshop、ウェブサイト制作、プログラミング、Word、Excel等が学べる
  • 千葉駅より徒歩5分
  • リモートも可能

manabyCREATORS大河原

manabyCREATORS大河原のポイント
  • 動画は1500以上!事務・デザイン・プログラミングなど幅広くITスキルが学べる
  • 在宅でも利用可
  • 大河原駅より徒歩8分

都道府県別!おすすめのWebデザインが学べる就労移行支援事業所

IT特化型・IT系の就労移行支援事業所では、Webデザインを学べる事業所が多いです。ここでは都道府県ごとにおすすめのIT特化型・IT系の就労移行支援事業所をまとめていますので、合わせてご覧ください。

Webデザインが学べる就労移行支援の選び方に迷ったら?

「どの就労移行支援事業所に行けばいいのか分からない」という場合は、あなたの希望条件に応じて、就労移行支援事業所を探すことができます。お困りの際は、ぜひお気軽にデイゴー就労支援ナビにご相談ください。

就労移行支援に関するよくある質問

就労移行支援はどんな人が対象になるの?

就労移行支援事業所は、以下の4つの条件を満たしている人が対象者とされています。

就労移行支援事業所の対象者
  1. 一般就労を希望している
  2. 障害・難病がある
  3. 65歳未満である
  4. 適性に合った職場への就労等が見込まれる

また、障害者手帳を持っていない場合でも、主治医の意見書等があれば就労移行支援を利用することができます。

就労移行支援では給料をもらえるの?

就労移行支援事業所は、就職するために必要な知識やスキルを身に付けたり、サポートを受けながら自分にあった職場を探したりすることを目的としたサービスのため、原則として給料は支払われません。

ただし、企業から受託した作業分には工賃を支払うなど、一部の事業所では工賃を受け取ることができるところもあります。

就労移行支援は利用料金がかかるの?

就労移行支援を利用するためには、サービス全体にかかった費用のうち1割を支払う必要があります。ただし、所得に応じてひと月当たりの負担上限金額が決まっているため、自己負担額なしで就労移行支援事業所を利用する人も多いです。

厚生労働省によると、障害福祉サービスを利用している人(98.5万人)のうち、約92.7%が無料で利用していることが分かっています。

最後に

ここまで、Webデザインを学べる10の就労移行支援事業所をご紹介したほか、Webデザインを学べる就労移行支援事業所を比較するときの6つのポイント、未経験でWebデザイナーになるための方法について解説してきましたが、いかがでしたか。

ご自身に足りないスキルを就労移行支援事業所で身に付けWebデザイナーになるために、各事業所のカリキュラムや就職実績、事業所の雰囲気を、見学・体験を通してぜひ比較してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

監修者情報:メンタルエイド代表。社会福祉士、精神保健福祉士、ジョブコーチ、心理カウンセラー、幼稚園教諭。就労移行・就労定着支援サービスを行う事業所に12年従事。サービス管理責任者として個別支援計画をはじめ利用者との認知面談を中心にプログラム講師・支援機関連携・クリニック同行・企業開拓・面接同行・応募書類添削・定着支援・新規立ち上げ・スタッフ育成などを行う。120名の障がい者就労の実績があり、面談は1,000人以上。多くの面談実績からオリジナルの上村式認知整理面談技法を発案。

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