一般企業で働きたいけれど、障害や病気でブランクの期間がある人の中には、「東京都にはたくさんの就労移行支援があり、どこに通えばいいか分からない」、「精神障害の支援が充実している事業所はあるの?」と悩んでいる人もいるかもしれません。
このページでは、東京都で精神障害のある人向けのおすすめ就労移行支援事業所をご紹介していきます。
※東京都には約340件の就労移行支援事業所があります。
東京都でおすすめの精神障害のある人が利用できる就労移行支援一覧
ここからは、東京都でおすすめの精神障害のある人が利用できる就労移行支援事業所を以下のエリアごとに22ヶ所ご紹介していきます。
- 23区
- 都心エリア(千代田区・中央区・港区)
- 副都心エリア(新宿区・渋谷区・文京区・豊島区)
- 東部エリア(江東区・墨田区・台東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区)
- 西部エリア(北区・板橋区・練馬区・中野区・杉並区・世田谷区・品川区・目黒区・大田区)
- 23区外
- 武蔵野エリア
- 立川・府中エリア
- 八王子・町田エリア
都心エリア(千代田区・中央区・港区)でおすすめの就労移行支援事業所4選
atGPジョブトレIT・Web秋葉原
atGPジョブトレIT・Web秋葉原は、秋葉原駅より徒歩12分、働き続ける力が身につくカリキュラム設定で、安定就労を目指します。
- ITコース、Webデザインコースから選べる
- 障害理解を促すプログラムが充実
- 未経験者からIT系への就職実績多数
atGPジョブトレ秋葉原
atGPジョブトレ秋葉原は、秋葉原駅より徒歩4分、障がい特化型の就労移行支援事業所だからこそ、自身の障害とうまく付き合うスキルが学べます。
- うつ症状に特化した就労移行支援事業所
- 同じ症状と向き合う仲間とストレス対処法などが学び合える
- コミュニケーションスキルが体得できる
ベスリ就労支援センター
ベスリ就労支援センターは、大手町駅より徒歩4分、短期間での職場復帰を目指して復職を中心に支援しています。
- 心療内科医、心理士、産業医など様々な経歴のスタッフが在籍
- ビジネスシーンを想定したプログラムを実施
- 再発防止のプログラムが充実
コンフィデンス日本橋
コンフィデンス日本橋は、日本橋駅より徒歩4分、「長所を伸ばし、短所を強みに」をスローガンに、個別対応で就職のトレーニングを行っています。
- 利用者一人ひとり、個別のプログラムで対応
- 手厚い職場定着支援で高い定着率
- 家族、社労士、病院などと連携してチームでサポート
副都心エリア(新宿区・渋谷区・文京区・豊島区)でおすすめの就労移行支援事業所8選
カレント
カレントは、新宿御苑前駅より徒歩3分、一人ひとりのベストな働き方を実現するプログラム構成で、開所してからずっと職場定着率100%を達成しています。
- 「水草アクアリウム」を使った独自プログラムが人気
- 通所定員が12名の少人数制
- 豊富なプログラムで自己理解が深まる
JoBridge飯田橋
JoBridge飯田橋は、飯田橋駅より徒歩3分、心理プログラムとビジネスプログラムにより心身のコンディションを整えます。
- 精神障害に特化したプログラムあり
- 自己理解を促すプログラムが充実
- 週に1日からの通所も可能で、徐々に増やせるようにサポート
ラルゴ神楽坂
ラルゴ神楽坂は、神楽坂より徒歩10分、精神障害に特化した就労移行支援事業所で、同じ悩みを持つ利用者同士が集う居場所を目指しています。
- 心理カウンセラーが2名在籍
- 資格取得費用の一部を支援
- パソコンスキル向上に特化した外部機関と連携
ニューロリワーク 大塚センター
ニューロリワーク 大塚センターは、大塚駅前駅より徒歩3分、メンタル不調のある人を中心に、就職や職場定着へ向けたサポートをしています。
- 開放的で広々とした訓練スペース
- 各利用者に担当支援員がつき、定期的に面談を実施
- メンタルケアは科学的根拠に基づいたプログラムを提供
リエンゲージメント
リエンゲージメントは、新宿御苑前より徒歩3分、精神疾患に特化した離職者向けのリワークを実施し、メンタル不調の再発予防に力を入れています。
- 医療の経験を持つ心理専門職が常駐
- 自分の心と体のケア方法が学べる
- 就労の専門家が就職活動を個別サポート
atGPジョブトレIT・Web渋谷
atGPジョブトレIT・Web渋谷は、渋谷駅より徒歩10分、Webデザインコース・ITエンジニアコースから選んで受講し、IT系の就職を目指します。
- 未経験からIT・Webスキルが身につく
- Web講師が常駐しているため、わからないことはすぐに聞ける
- 障害理解や就職活動などの研修も充実
JSN東京
JSN東京は、渋谷駅より徒歩8分、9名の精神科医が集まって立ち上げた法人で、就職だけではなく働き続けることに特化した就労移行支援事業所です。
- 企業ネットワークを生かした豊富な就職先
- 経験豊富なスタッフが精神科と連携してきめ細やかなサポート
- 曜日ごとに多彩なプログラムを実施
東部エリア(江東区・墨田区・台東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区)でおすすめの就労移行支援事業所2選
ジョブサポート江戸川
ジョブサポート江戸川は、鹿骨バス停・公園入口バス停・前沼橋バス停いずれも徒歩5分以内、一人ひとりオーダーメイドで訓練プログラムを組み立てます。
- 個々の適性に合った活動内容で就職対策
- 在宅訓練あり
- パートから正社員まで、希望に合わせで就職をサポート
就労移行支援事業所natura
就労移行支援事業所naturaは、葛西駅より徒歩15分、自身の特性と向き合うプログラムからスタートし、自分に合った仕事を探していきます。
- 就職に関連した講座以外に、ヨガ、点字、日本語検定など多彩な講座を提供
- 自己分析結果をまとめたナビゲーションブックを作成
- 医療機関や専門施設と連携し、包括的にサポート
西部エリア(北区・板橋区・練馬区・中野区・杉並区・世田谷区・品川区・目黒区・大田区)でおすすめの就労移行支援事業所2選
ニューロリワーク 五反田センター
ニューロリワーク 五反田センターは、五反田駅より徒歩5分、メンタル不調のある人に対して就職をサポートする就労移行支援事業所です。
- 様々な分野で活躍してきたスタッフが多様な視点でサポート
- 毎日の健康管理など、働き続けるためのスキルが身につく
- 昼食・交通費の支援あり
就労移行支援事業所YASSAS
就労移行支援事業所YASSASは、 西馬込駅より徒歩約11分、「楽しむこと」を重点に置いた就労カリキュラムで、イベントもたくさん開催しています。
- 実践的なプログラムで、工賃が出る作業もある
- 町工場をリノベーションした開放的な雰囲気の事業所
- ネイルなど、楽しくて多彩なプログラムを提供
武蔵野エリアでおすすめの就労移行支援事業所2選
ニューロリワーク吉祥寺センター
ニューロリワーク吉祥寺センターは、吉祥寺駅より徒歩6分、社会参加・復職・就職などそれぞれの目標に合わせてサポートを行っていきます。
- 経験豊富なスタッフが在籍
- 就職を意識した模擬職場のトレーニングを実施
- 公認心理師の資格を保有したスタッフが在籍
カラーズ武蔵境オフィス
カラーズ武蔵境オフィスは、武蔵境駅より徒歩3分、コミュニケーション・生活リズム・基本的なパソコンスキルに関するカリキュラムを用意しています。
- 公認心理師、精神保健福祉士の資格を持ったスタッフが在籍
- オリジナルに開発したテキストを使ったプログラム
- 定着率100%の実績あり
立川・府中エリアでおすすめの就労移行支援事業所2選
EXP立川
EXP立川は、立川駅より徒歩8分、心理プログラムなどを通じてご自身の課題や特性に向き合えるようにサポートします。
- 一人ひとりに合った働き方を目指す
- 自己理解を深めることを重視
- パソコンの基礎スキルプログラムなども提供
manaby府中駅前事業所
manaby府中駅前事業所は、府中駅より徒歩2分、未経験からでも事務職を目指せるプログラムです。
学べる動画が1500以上あり、幅広くITスキルが習得できる
家で動画をみながら学ぶことも可能
MOS・ITパスポートなど資格取得もサポート
八王子・町田エリアでおすすめの就労移行支援事業所2選
アクセスジョブ八王子
アクセスジョブ八王子は、八王子駅より徒歩5分、スタッフとの面談を1日2回実施し、その日の不安や困りごとをその場で相談することが可能です。
- オリジナルのeラーニングで、資格取得をサポート
- 在宅訓練も豊富なプログラム
- 関係機関との連携で安心の支援体制
エシカルベジタブルス八王子
エシカルベジタブルス八王子は、八王子駅より徒歩18分、農業を活用して生活スキルや就労スキルを磨きます。
- 青空のもとで体を動かして、働くための体力とスキルを身につける
- 食品加工・Web販売・事務作業など幅広い職種が体験できる
- 一人ひとりに合わせたプログラムを提供
東京都にある大手の就労移行支援事業所の一覧
ここでは、東京都にある大手の就労移行支援事業所を一覧でご紹介します。
全国展開している大手の就労移行支援事業所は利用者数が多く、精神障害のある人の就労実績が多いため、就職支援のノウハウが蓄積している傾向にあります。
これらのデータを基に精神障害のある人にとって適切なプログラムを作り、就職先の開拓をしているので、安心して支援を受けることができるでしょう。
サービス名 | 東京都にある事業所 | 特徴・ポイント |
---|---|---|
ディーキャリア(d-career) | 立川|芝浦|ITエキスパート 中野|ITエキスパート田町|池袋|秋葉原|秋葉原駅前|平井|町田|他6事業所 | 発達障害の特性に応じたコンテンツ 就職後の職場定着率は91.3%(2022年) 全国に91事業所 |
atGPジョブトレ | 秋葉原|秋葉原第2|お茶の水|大手町 | 事務職での就職率は94.5%(2019-2020年) 5つの障害別コースあり 就職後の定着率は91%(2019年) |
atGPジョブトレIT・Web | IT・Web渋谷|IT・Web秋葉原 | PCは1人1台完備、教材費用は無料 3人に1人が未経験からIT職へ就職(2022年) |
ニューロリワーク | 五反田|大塚|吉祥寺|他2事業所 | うつ病やメンタル不調のある方に復職・就職をサポート 復職・就職後の定着率は90.2% 生活習慣を整える科学的根拠のあるプログラム |
就労移行支援manaby(マナビー) | 府中駅|駒込駅|秋葉原|他1事業所 | 就職後の職場定着率は89.4%(2023年) 在宅就労率は30.5%(2023年) eラーニングでITスキルも学べる |
アクセスジョブ(Access Job) | 清澄白河|八王子 | 就職人数は450名(2024年5月現在) 就職後の職場定着率は83%(2024年5月現在) 平均利用期間は半年~1年 |
就労移行ITスクール | 2事業所 | IT職種への就職率は41%(2021年) 就職後の職場定着率は94% 約50種類の職種に就職 |
ウェルビー(welbe) | 12事業所 | 全国に113事業所 就職後の定着率は91%(2024年) |
ミラトレ(パーソルダイバース) | 3事業所 | 就職後の職場定着率は97%(2023年) 利用者の満足度は約9割(2023年) |
Cocorport(ココルポート) | 12事業所 | 就職者数は762名(2023年) 就職後の職場定着率は90%(2023年) |
LITALICOワークス | 18事業所 | 就職者数は2,051名(2023年) 就職後の定着率は89%(2023年) |
精神障害のある人が利用できる就労移行支援では何ができるの?
就労移行支援事業所とは、障害などが理由で就労が難しい人に対し、一般就労を目指して就職の準備や就職活動を支援するサービスです。
精神障害のある人の中には、就職活動が不安、人と関わるのが怖い、と悩んでいる人もいるかもしれません。
就労移行支援事業所では、スタッフと一緒に就職に向けた準備を進めていくので、不安があれば適宜相談することができます。個別対応が可能な就労移行支援事業所も多いので、集団での活動が苦手な人でも通いやすいでしょう。
精神障害に特化した就労移行支援事業所もある
就労移行支援事業所は、障害の種別を問わずに受け入れるのが一般的です。
ただし、精神障害のある人に特化したプログラムを提供している就労移行支援事業所もあります。
- 統合失調症
- うつ病、躁うつ病(双極性障害)などの気分障害
- てんかん
- 薬物依存症
- 高次脳機能障害
- 適応障害
- パニック障害、強迫性障害などの不安障害
- パーソナリティ障害
- 睡眠障害
- 自閉スペクトラム症 (ASD、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 学習障害(LD)
- そのほかの精神疾患(ストレス関連障害等)
就労移行支援の利用対象となる精神障害
就労移行支援事業所の利用対象となる精神障害の例をご紹介します。精神障害者保健福祉手帳の等級が3級であっても1級であっても、就労移行支援を利用することができます。
また、精神障害者保健福祉手帳を持っていない場合でも、主治医の意見書等があれば就労移行支援を利用できます。
- 統合失調症
- うつ病、躁うつ病(双極性障害)などの気分障害
- てんかん
- 薬物依存症
- 高次脳機能障害
- 適応障害
- パニック障害、強迫性障害などの不安障害
- パーソナリティ障害
- 睡眠障害
- 自閉スペクトラム症 (ASD、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 学習障害(LD)
- そのほかの精神疾患(ストレス関連障害等)
うつ病、躁うつ病(双極性障害)などの気分障害
気分障害は、気分の落ち込みが数週間以上にわたって続く「うつ病」と、うつ状態とエネルギッシュな状態が交代で繰り返し現れる「双極性障害」が代表的なものです。
(参考:厚生労働省 ヘルプノート)
適応障害
適応障害は、特定のストレスによって、気分が落ち込む、外出ができなくなる、眠れなくなる等の症状が出て、社会的な生活が困難になっている状態です。
(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット)
統合失調症
統合失調症は、自分の考えや気持ちがまとまりにくい状態が続く精神疾患です。症状として、幻聴や幻覚といった陽性症状、無気力になり喜怒哀楽といった感情が乏しくなる陰性症状があります。100人に1人程度が発症するといわれているので珍しい病気ではありませんが、原因はまだ完全には解明されていません。
(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット)
てんかん
てんかんは、光がチカチカ見える、手がピクピク動く、全身のけいれん発作などの「てんかん発作」をくりかえし起こすことを特徴とする脳の病気です。
(参考:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 こころの情報サイト)
パニック障害、強迫性障害などの不安障害
不安障害は、精神的な不安から、こころと体に様々な不快な変化が起きるものです。不安障害には様々な種類がありますが、代表的なものにパニック発作がくりかえされる病気であるパニック障害や、自分でも不合理だとわかっていても、しないではいられない強迫行為を繰り返す強迫性障害などがあります。
(参考:厚生労働省 こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~)
高次脳機能障害
高次脳機能障害は、事故や病気などが原因で脳が損傷され、話す・考える・覚える・集中することなどが難しくなり、生活に支障をきたす状態のことです。
(参考:高次脳機能障害情報・支援センター 高次脳機能障害ってなんだろう?)
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断され、うつ病などの他の精神疾患を引き起こす性質があります。
(参考:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 こころの情報サイト)
自律神経失調症
自律神経失調症は、明らかな身体の病気がないにも関わらず、全身倦怠感、めまい、頭痛、動悸など、自律神経のバランスが崩れていると感じることによる不調のことです。
(参考:厚生労働省 こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
東京都の就労移行支援事業所の口コミ・体験談・評判
ここでは、東京都の就労移行支援事業所を利用した人の体験談をご紹介していきます。
20代男性(精神障害)の体験談・口コミ
就労移行支援を利用してから4ヶ月で、週5フルタイム勤務する情報通信業へ就職しました。就労移行支援で自分の障害と向き合い、自己分析が出来たことで、希望する会社への就職が出来たと思います。
通所したきっかけは、診療内科の先生に就労移行事業所という所がある事を教えて頂き、いくつかの事業所を見て体験しました。その中でもこの事業所が一番明るく開放的に感じました。
私は以前から就職希望をしていた、某大手A社の障害雇用の求人サイトでエントリーしておりましたが、応募基準を満たしておらず就職出来ずにいました。そしてその事をスタッフの方に相談し、自分の足りていなかったPCスキルを身に着けるため、e-ラーニングや日検の勉強をしながら、わからないところはスタッフの方に教えてもらい、習得しました。並行して、プログラムなどを通してビジネスマナーや自己理解などを進めていたところ、私が就職を希望していた某大手A社の合同就職説明会の開催情報を教えて頂き、エントリーしたい事をスタッフの方に伝えると、履歴書・職務経歴書の書き方や、企業へのより良いアピール方法を丁寧にレクチャーしてくださました。 また面接練習も何度もロープレして下さったり、筆記試験の対策までしっかりと行ってくださいました。
その結果、無事にA社の内定を頂くことが出来ました。 スタッフの方一人一人が親身になってサポートして下さったこと、本当に感謝しています。 就職後も定着支援があるということで、新しい職場でも安心して働き始めることが出来そうです。
30代女性(統合失調症)の体験談・口コミ
事務職としていまの会社に勤め始めて1年になります。会社でもまれたからこそ少しずつ成長している自分がいます。就労移行支援の講座は意味がある講座ばかりですので、講座を受けながら最後まで就職活動をあきらめないで自分を信じていれば就職という光がみえてくると思います。
20代女性(精神障害・発達障害)の体験談・口コミ
就労移行支援事業所に通う前は、対人、コミュニケーションに自信を持てず、人とどう話したらいいか分からなかった。アルバイトの契約が打ち切りになったことで、就職する必要性を感じたため、就労移行支援へ通うことを考えた。
通い始めてからは、 事業所で行うボード・ゲームをきっかけに、話せる利用者さんと巡り会った。皆それぞれ苦労をしているので、共感できるものがある。一緒にランチを食べたり、「好きなことを語ろう会」での発表を経て、自発性が目覚めていった。
週5日、1日5時間の利用をする中で、以前のアルバイト先でレジを扱うなど、数字に関心があって、得意ということが判明しため、そこを伸ばしていった。結果的に、経理補佐の仕事で企業への就職が叶った。上司や同僚も、暖かく見守ってくれている。
精神障害のある人が就労移行支援事業所を選ぶときのポイント
①就職の実績で選ぶ
就労移行支援事業所へは、一般企業への就職を目指して通所します。
就職者数が多いほど就職に向けての支援がしっかりしているといえるので、就職者数の実績は見るべき指標です。
就職者数だけではなく、どのような業界や職種に就職しているかも確認できるとより良いでしょう。
自身が就職したい業界の就職者数が多い就労移行支援事業所であれば、業界の知識が深いスタッフがいる可能性がありますので、特定の業界への就職を希望する場合は、参考にしてみてください。
②就職後の定着率で選ぶ
就労移行支援事業所は、長期就労ができるようにサポートする役割も担っています。そのため、就職後も6ヶ月間は支援が継続します。
定着率とは、就職した人のうち6ヶ月以上仕事を続けている人の割合です。就職者数は多いのに定着率が低いのは、就職してもすぐに辞めてしまう人が多い傾向にあるということになります。
定着率が高いところ、すなわち長く就労できている人が多い就労移行支援事業所を選ぶといいでしょう。
③精神障害に特化したプログラムで選ぶ
精神障害のある人が就職や復職する際に大事なことは、再発予防です。
職場での悩みやストレスを貯めすぎないようなスキルがあると、長期就労につながります。
そのため、就労移行支援事業所を利用している間、精神障害のある人を対象とした自己理解を促すプログラムなどに参加することをおすすめします。
メンタルケアについて学び、ストレス対処法を身につけ、長期就労を目指しましょう。
④少ない通所日数からスタートできるところを選ぶ
精神障害のある人が就労移行支援事業所という新しい場に足を踏み入れるのは、大変勇気がいることだと思います。
慣れるまでは、通所だけでも疲弊してしまうこともあるでしょう。
最初から頑張りすぎて続かなくなってしまってはいけないので、無理のない日数から始められる就労移行支援事業所を選ぶと安心です。
⑤在宅訓練があるところを選ぶ
就労移行支援事業所の中には、在宅訓練を提供しているところもあります。
メンタルの不調で通所が難しくなったとき、オンラインでの訓練や面談がある就労移行支援事業所であれば、支援が途切れる可能性が減ります。
体力をつけるという意味で就労移行支援事業所に通所することは大事ですが、状況によってオンラインでも対応できるかどうか、確認してみましょう。
就労移行支援に関するよくある質問
東京都の就労移行支援事業所をランキングから選ぶ際の注意点
インターネットでは就労移行支援事業所に関する様々なランキングが公開されています。これらのランキングを参考にして、ご自身にあった就労移行支援事業所を探すためには、いくつか注意点がありますので、ご紹介していきます。
注意点①ランキングの評価軸
ランキングがどのような基準で作成されているかは必ず確認してみてください。就職実績、プログラムの内容、交通費・昼食の補助、スタッフの資格など、就労移行支援事業所を選ぶ基準は人によって異なるため、自分にとって重要な要素が含まれているかをチェックすることが大切です。
注意点②複数の情報を比較
先ほどお伝えしたように、評価軸はランキングによって異なります。そのため、一つのランキングだけに頼らず、他のランキングや口コミ、事業所検索サイトといった複数の情報源を比較することで、より客観的な視点で事業所を選ぶことができます。
注意点③ランキングの信頼性
ランキングがどのような情報をもとに作成されているのかどうか、信頼できる情報元なのかどうかは確認しておきましょう。例えば、アフィリエイトサイトは収益を目的としているため、特定の事業所を優先的に紹介している可能性があります。中立的で信頼性の高いランキングは、第三者機関や公的機関による評価に基づいていることが多いです。
注意点④ランキングの作成日
ランキングは更新されることが多く、古い情報では現状を正しく反映していない場合がありますから、いつ時点の情報なのかは確認しておきましょう。
特に就労移行支援事業所の就職人数や就職後の職場定着率といった就職実績は、年によって違いがあるため、最新の情報をチェックしておいた方がよいでしょう。
まとめ
ここまで、東京都で精神障害のある人向けのおすすめの就労移行支援事業所をエリアごとにご紹介してきましたが、いかがでしたか。
「どの就労移行支援事業所に行けばいいのか分からない」という場合は、あなたの希望条件に応じて、探し方のヒントをご案内させていただきます。
お困りの際は、ぜひお気軽にデイゴー就労支援ナビにご相談ください。