一般企業で働きたいけれど、障害や病気でブランクの期間がある人の中には、「千葉県にはたくさんの就労移行支援があり、どこに通えばいいか分からない」、「精神障害の支援が充実している事業所はあるの？」と悩んでいる人もいるかもしれません。
このページでは、千葉県で精神障害のある人向けのおすすめ就労移行支援事業所をご紹介していきます。
精神障害のある人が利用できる就労移行支援では何ができるの？
就労移行支援事業所とは、障害などが理由で就労が難しい人に対し、一般就労を目指して就職の準備や就職活動を支援するサービスです。
精神障害のある人の中には、就職活動が不安、人と関わるのが怖い、と悩んでいる人もいるかもしれません。
就労移行支援事業所では、スタッフと一緒に就職に向けた準備を進めていくので、不安があれば適宜相談することができます。個別対応が可能な就労移行支援事業所も多いので、集団での活動が苦手な人でも通いやすいでしょう。
精神障害に特化した就労移行支援事業所もある
就労移行支援事業所は、障害の種別を問わずに受け入れるのが一般的です。
ただし、精神障害のある人に特化したプログラムを提供している就労移行支援事業所もあります。
- 統合失調症
- うつ病、躁うつ病（双極性障害）などの気分障害
- てんかん
- 薬物依存症
- 高次脳機能障害
- 適応障害
- パニック障害、強迫性障害などの不安障害
- パーソナリティ障害
- 睡眠障害
- 自閉スペクトラム症 （ASD、アスペルガー症候群、広汎性発達障害）
- 注意欠陥多動性障害（ADHD）
- 学習障害（LD）
- そのほかの精神疾患（ストレス関連障害等）
千葉県にある大手就労移行支援の一覧
ここでは、千葉県にある大手の就労移行支援事業所を一覧でご紹介します。
全国展開している大手の就労移行支援事業所は利用者数が多く、精神障害のある人の就労実績が多いため、就職支援のノウハウが蓄積している傾向にあります。
これらのデータを基に精神障害のある人にとって適切なプログラムを作り、就職先の開拓をしているので、安心して支援を受けることができるでしょう。
| サービス名 | 特徴・ポイント | 千葉県にある事業所 |
|---|---|---|
| ディーキャリア（d-career） | 発達障害の特性に応じたコンテンツ 就職後の職場定着率は91.3%（2022年） 全国に91事業所 | ワーク 柏スタジオ ITエキスパートおおたかの森オフィス 千葉オフィス 船橋第二オフィス 柏オフィス 新松戸オフィス 船橋オフィス |
| atGPジョブトレ | 5つの障害別コースあり 就職後の定着率は91%（2019年） | IT・Web船橋 |
| ニューロリワーク | うつ病やメンタル不調のある方に復職・就職をサポート 復職・就職後の定着率は90.2% 生活習慣を整える科学的根拠のあるプログラム | 新松戸センター |
| 就労移行支援manaby（マナビー） | 就職後の職場定着率は89.4%（2023年） 在宅就労率は30.5%（2023年） eラーニングでITスキルも学べる | 千葉中央事業所 行徳駅前事業所 |
| 就労移行ITスクール | IT職種への就職率は41%（2021年） 就職後の職場定着率は94% 約50種類の職種に就職 | 就労移行ITスクール柏 就労移行ITスクール千葉 就労移行ITスクール行徳駅前 |
| ウェルビー（welbe) | 全国に113事業所 就職後の定着率は91%（2024年） | 5事業所 |
| ミラトレ（パーソルダイバース） | 就職後の職場定着率は97%（2023年） 利用者の満足度は約9割（2023年） | 1事業所 |
| Cocorport（ココルポート） | 就職者数は762名（2023年） 就職後の職場定着率は90%（2023年） | 9事業所 |
| LITALICOワークス | 就職者数は2,051名（2023年） 就職後の定着率は89%（2023年） | 9事業所 |
| Kaien | 就職人数は約2,000人（過去10年間） 就職後1年後の離職率は9% | 1事業所 |
千葉県でおすすめの精神障害のある人が利用できる就労移行支援事業所15選
- 就労移行支援事業所 Pinto
- 就労移行支援事業所リバーサル浦安
- 就労移行支援事業所エナベル松戸
- AnyCareer 西船橋st.
- 就労移行支援事業所Re:Cafe
- 就労移行支援事業所コネクト
- テレワーカーズ柏
- DAYJOB西船橋
- アクセスジョブ西船橋
- ドットワーク 千葉駅前Ⅱ(就労移行支援)
- 日本就労移行支援センター柏駅前校
- 休職・復職支援 リカバリーらぼ 自分らしさ
- アウル
- ロクマル ジョブサ船橋
- ミラトレ新松戸
就労移行支援事業所 Pinto
Pintoは、精神障害を持つ方々に特化した支援を提供し、利用者のニーズに合わせた個別プログラムを実施しています。職場適応力を高めるための実践的なトレーニングが充実しており、利用者の自信を育みます。
- 精神障害特化の個別プログラムを提供
- 職場適応力を高める実践的なトレーニングが充実
- 利用者の自信を育むサポートを提供
就労移行支援事業所リバーサル浦安
リバーサル浦安は、精神障害を持つ方々への包括的な支援を行い、特にメンタルヘルスケアに重点を置いたプログラムが特徴です。職場でのストレス管理と適応力向上を目指したトレーニングを実施しています。
- メンタルヘルスケアに重点を置いたプログラム
- ストレス管理と適応力向上のトレーニングを提供
- 包括的な支援を実施
就労移行支援事業所エナベル松戸
エナベル松戸は、精神障害を抱える方々を対象にした支援を提供し、自己管理能力と社会適応力を養うプログラムが充実しています。特に、職場でのストレスに対応するための技術を習得できます。
- 自己管理能力と社会適応力を養うプログラムが充実
- 職場でのストレス対応技術を習得
- 精神障害特化の支援を提供
AnyCareer 西船橋st.
AnyCareer 西船橋st.は、精神障害を持つ方々に対し、就労支援とメンタルヘルスケアを融合させたプログラムを提供しています。個別サポートが特徴で、職場での課題に具体的に対応します。
- 就労支援とメンタルヘルスケアを融合させたプログラムを提供
- 個別サポートにより職場での課題に対応
- 精神障害特化の支援を提供
就労移行支援事業所Re:Cafe
Re:Cafeは、精神障害を持つ方々への職場適応支援を提供し、利用者が安心して働ける環境を整備しています。ストレス管理とメンタルヘルスケアに特化したプログラムが特徴です。
- 職場適応支援を提供し、安心して働ける環境を整備
- ストレス管理とメンタルヘルスケアに特化
- 個別サポートが充実
就労移行支援事業所コネクト
コネクトは、精神障害を持つ方々に向けて、社会適応力と職場でのコミュニケーションスキルを向上させるための支援を行っています。個別カウンセリングを通じて、利用者の精神的な安定をサポートします。
- 社会適応力とコミュニケーションスキル向上を支援
- 個別カウンセリングを通じて精神的安定をサポート
- 職場適応力を高める実践的な支援
テレワーカーズ柏
テレワーカーズ柏は、精神障害を持つ方々にITスキルの習得を通じた職業訓練を提供しています。特に、在宅勤務やリモートワークに対応したスキルを学ぶことができ、メンタルヘルスサポートも充実しています。
- ITスキルの習得を通じた職業訓練を提供
- 在宅勤務やリモートワークに対応したスキルを学べる
- メンタルヘルスサポートが充実
DAYJOB西船橋
DAYJOB西船橋は、精神障害を持つ方々への包括的な支援を提供し、職場適応力を高めるための実践的なプログラムが充実しています。個別サポートを通じて、利用者の特性に合わせた支援を行います。
- 包括的な支援を提供し、職場適応力を高める実践的なプログラムが充実
- 個別サポートを通じて利用者の特性に合わせた支援を実施
- 精神障害特化の支援を提供
アクセスジョブ西船橋
アクセスジョブ西船橋は、精神障害を持つ方々を対象にした就労支援を提供し、特に職場でのストレス管理と適応力向上を目指したプログラムが特徴です。職場体験を通じて、利用者が自信を持って働けるようサポートします。
- ストレス管理と適応力向上を目指したプログラムが特徴
- 職場体験を通じて自信を持って働けるようサポート
- 精神障害特化の支援を提供
ドットワーク 千葉駅前Ⅱ(就労移行支援)
ドットワーク 千葉駅前Ⅱは、精神障害を持つ方々への就労支援を提供し、利用者の職場適応力を高めるための実践的なトレーニングが特徴です。特に、メンタルヘルスケアに重点を置いた支援が充実しています。
- 実践的なトレーニングで職場適応力を高める
- メンタルヘルスケアに重点
- 精神障害特化の支援を提供
日本就労移行支援センター柏駅前校
日本就労移行支援センター柏駅前校は、精神障害を持つ方々に特化した支援を提供し、職場適応力を向上させるためのトレーニングとカウンセリングが特徴です。利用者の特性に合わせた個別支援を行います。
- 職場適応力を向上させるトレーニングとカウンセリング
- 利用者の特性に合わせた個別支援
- 精神障害特化の支援を提供
休職・復職支援 リカバリーらぼ 自分らしさ
休職・復職支援 リカバリーらぼ 自分らしさは、精神障害を抱える方々に対し、復職支援とメンタルヘルスケアを提供する施設です。個別カウンセリングを通じて、職場復帰を目指した支援が充実しています。
- 復職支援とメンタルヘルスケアを提供
- 個別カウンセリングで職場復帰を支援
- 精神障害特化の支援を提供
アウル
アウルは、精神障害を持つ方々への包括的な支援を行い、職場適応力とストレス管理に特化したプログラムが特徴です。長期的なフォローアップも充実しており、利用者の安定した社会生活をサポートします。
- 包括的な支援で職場適応力とストレス管理に対応
- 長期的なフォローアップが充実
- 安定した社会生活をサポート
ロクマル ジョブサ船橋
ロクマル ジョブサ船橋は、精神障害を持つ方々への職場適応支援を提供し、特にコミュニケーションスキル向上に力を入れています。個別カウンセリングを通じて、利用者の精神的な安定を図ります。
- 職場適応支援とコミュニケーションスキル向上に特化
- 個別カウンセリングで精神的安定を図る
- 精神障害特化の支援を提供
ミラトレ新松戸
ミラトレ新松戸は、精神障害を持つ方々への職場適応支援を提供し、実践的なトレーニングとメンタルヘルスケアに重点を置いたプログラムが特徴です。利用者の成長をサポートし、社会復帰を目指します。
- 実践的なトレーニングとメンタルヘルスケアに重点
- 利用者の成長をサポート
- 社会復帰を目指す
就労移行支援の利用対象となる精神障害
就労移行支援事業所の利用対象となる精神障害の例をご紹介します。精神障害者保健福祉手帳の等級が3級であっても1級であっても、就労移行支援を利用することができます。
また、精神障害者保健福祉手帳を持っていない場合でも、主治医の意見書等があれば就労移行支援を利用できます。
- 統合失調症
- うつ病、躁うつ病（双極性障害）などの気分障害
- てんかん
- 薬物依存症
- 高次脳機能障害
- 適応障害
- パニック障害、強迫性障害などの不安障害
- パーソナリティ障害
- 睡眠障害
- 自閉スペクトラム症 （ASD、アスペルガー症候群、広汎性発達障害）
- 注意欠陥多動性障害（ADHD）
- 学習障害（LD）
- そのほかの精神疾患（ストレス関連障害等）
うつ病、躁うつ病（双極性障害）などの気分障害
気分障害は、気分の落ち込みが数週間以上にわたって続く「うつ病」と、うつ状態とエネルギッシュな状態が交代で繰り返し現れる「双極性障害」が代表的なものです。
（参考：厚生労働省 ヘルプノート）
適応障害
適応障害は、特定のストレスによって、気分が落ち込む、外出ができなくなる、眠れなくなる等の症状が出て、社会的な生活が困難になっている状態です。
（参考：厚生労働省 e-ヘルスネット）
統合失調症
統合失調症は、自分の考えや気持ちがまとまりにくい状態が続く精神疾患です。症状として、幻聴や幻覚といった陽性症状、無気力になり喜怒哀楽といった感情が乏しくなる陰性症状があります。100人に1人程度が発症するといわれているので珍しい病気ではありませんが、原因はまだ完全には解明されていません。
（参考：厚生労働省 e-ヘルスネット）
てんかん
てんかんは、光がチカチカ見える、手がピクピク動く、全身のけいれん発作などの「てんかん発作」をくりかえし起こすことを特徴とする脳の病気です。
（参考：国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 こころの情報サイト）
パニック障害、強迫性障害などの不安障害
不安障害は、精神的な不安から、こころと体に様々な不快な変化が起きるものです。不安障害には様々な種類がありますが、代表的なものにパニック発作がくりかえされる病気であるパニック障害や、自分でも不合理だとわかっていても、しないではいられない強迫行為を繰り返す強迫性障害などがあります。
（参考：厚生労働省 こころもメンテしよう ～若者を支えるメンタルヘルスサイト～）
高次脳機能障害
高次脳機能障害は、事故や病気などが原因で脳が損傷され、話す・考える・覚える・集中することなどが難しくなり、生活に支障をきたす状態のことです。
（参考：高次脳機能障害情報・支援センター 高次脳機能障害ってなんだろう？）
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断され、うつ病などの他の精神疾患を引き起こす性質があります。
（参考：国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 こころの情報サイト）
自律神経失調症
自律神経失調症は、明らかな身体の病気がないにも関わらず、全身倦怠感、めまい、頭痛、動悸など、自律神経のバランスが崩れていると感じることによる不調のことです。
（参考：厚生労働省 こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト）
精神障害のある人が就労移行支援事業所を選ぶときのポイント
①就職の実績で選ぶ
就労移行支援事業所へは、一般企業への就職を目指して通所します。
就職者数が多いほど就職に向けての支援がしっかりしているといえるので、就職者数の実績は見るべき指標です。
就職者数だけではなく、どのような業界や職種に就職しているかも確認できるとより良いでしょう。
自身が就職したい業界の就職者数が多い就労移行支援事業所であれば、業界の知識が深いスタッフがいる可能性がありますので、特定の業界への就職を希望する場合は、参考にしてみてください。
②就職後の定着率で選ぶ
就労移行支援事業所は、長期就労ができるようにサポートする役割も担っています。そのため、就職後も6ヶ月間は支援が継続します。
定着率とは、就職した人のうち6ヶ月以上仕事を続けている人の割合です。就職者数は多いのに定着率が低いのは、就職してもすぐに辞めてしまう人が多い傾向にあるということになります。
定着率が高いところ、すなわち長く就労できている人が多い就労移行支援事業所を選ぶといいでしょう。
③精神障害に特化したプログラムで選ぶ
精神障害のある人が就職や復職する際に大事なことは、再発予防です。
職場での悩みやストレスを貯めすぎないようなスキルがあると、長期就労につながります。
そのため、就労移行支援事業所を利用している間、精神障害のある人を対象とした自己理解を促すプログラムなどに参加することをおすすめします。
メンタルケアについて学び、ストレス対処法を身につけ、長期就労を目指しましょう。
④少ない通所日数からスタートできるところを選ぶ
精神障害のある人が就労移行支援事業所という新しい場に足を踏み入れるのは、大変勇気がいることだと思います。
慣れるまでは、通所だけでも疲弊してしまうこともあるでしょう。
最初から頑張りすぎて続かなくなってしまってはいけないので、無理のない日数から始められる就労移行支援事業所を選ぶと安心です。
⑤在宅訓練があるところを選ぶ
就労移行支援事業所の中には、在宅訓練を提供しているところもあります。
メンタルの不調で通所が難しくなったとき、オンラインでの訓練や面談がある就労移行支援事業所であれば、支援が途切れる可能性が減ります。
体力をつけるという意味で就労移行支援事業所に通所することは大事ですが、状況によってオンラインでも対応できるかどうか、確認してみましょう。
就労移行支援に関するよくある質問
まとめ
ここまで、千葉県で精神障害のある人向けのおすすめの就労移行支援事業所をエリアごとにご紹介してきましたが、いかがでしたか。
「どの就労移行支援事業所に行けばいいのか分からない」という場合は、あなたの希望条件に応じて、探し方のヒントをご案内させていただきます。
お困りの際は、ぜひお気軽にデイゴー就労支援ナビにご相談ください。
