【年収1.5倍を実現!】身体・高次脳機能障害と向き合い、建設業の経験を活かす転職

建設業のトップ営業マンとして活躍中、突然の病に倒れ、左半身麻痺と高次脳機能障害を負ったN.Hさん。

「障害者雇用=単純作業で最低賃金」という誤解から、一般枠での再就職にこだわり10社連続で不採用という厳しい現実に直面します。

しかし、周囲の方からかけられた言葉と、かべなし求人ナビの担当者からの客観的で厳しいフィードバックを受け入れ、「障害者雇用で勝つ」という戦略に切り替えたことで状況は一変。 

これまでの建設業の経験を活かし、見事【年収1.5倍】のキャリアアップを叶えた背景と、逆転のストーリーに迫ります。


プロフィール

項目内容
お名前N.H さん(30代男性)
障害種別身体障害(左半身麻痺)、高次脳機能障害
前職建設業 営業職 → 営業支援(若手育成・図面作成など)
現職大手電気設備会社 購買・契約管理部門(正社員)
転職の成果年収1.5倍アップを実現

目次

「将来のキャリアが見えなくなった」。第一線から外された喪失感と転職への決意

まずは、転職を決意されたきっかけについて教えてください。

N.Hさん: 私はもともと建設業の営業職として第一線で働いていました。

しかし、ある日突然脳出血を発症し、左半身麻痺と高次脳機能障害が残りました。 

リハビリを経てなんとか復職を果たしたものの、会社からは「再発防止と体調への配慮」という理由で、営業の第一線からは外れることになってしまったのです。

配属された営業支援の部署では、図面作成や若手のサポートなどを担当していました。

自分なりに貢献しようと努めていたものの、やはり「もう一度お客さんと最前線で向き合いたい」という思いは消えませんでした。

そんな中、今後のキャリアについて会社側と話す機会があり、そこで今の会社で長期的なキャリアを描き続けることは難しいという現実を突きつけられました。

その時、「会社にしがみつくのはやめよう。自らの足で新しい環境を探そう」と決意し、転職活動をスタートさせました。


「一般枠で勝負したい」というプライドと、10社連続不採用の現実

最初は「障害者雇用」ではなく、「一般枠」での転職にこだわっていたそうですね。

N.Hさん: はい。正直なところ、変なプライドがあったと思います。「身体に麻痺は残ったけれど、思考力や会話のスキルは以前と変わらない。前と同じようにできるはずだ」と。

それに、当時の私には「障害者雇用=最低賃金」「誰でもできる単純作業しかない」という強い思い込みがあったんです。

これまで培ってきたキャリアがリセットされるような気がして、最初はハローワークや一般雇用向けの大手エージェントなどを利用し、一般枠の求人に絞って応募を続けていました。

しかし、現実は厳しいものでした。

前職と同じ 建設業界を中心に受けたのですが、面接では「現場を歩き回れないと厳しい」「車の運転ができないと営業は無理」などと告げられ、結果的に10社連続で不採用になりました。

自分の市場価値を突きつけられ、心が折れかけていた時、リハビリでお世話になっていた作業療法士の先生から、ある言葉をかけられたんです。

「一般枠にこだわり続けるよりも、障害者雇用の枠で入社して、そこで健常者以上の結果を出して勝つほうが、ずっとかっこいいと思いませんか?」

この一言でハッとしました。「枠組みはどうあれ、入社後に結果を出して勝てばいいんだ」と。その瞬間、私の中で「障害者雇用」が「妥協」から、キャリアを勝ち取るための「戦略」へと変わりました。


本音のフィードバックと、プロの交渉力が成功の鍵だった

障害者雇用での転職にあたり、「かべなし求人ナビ」に登録されたきっかけを教えてください。

N.Hさん: 最初は一般枠の大手エージェントを使っていたのですが、障害への配慮交渉が難しく、面接にすら進めない壁にぶつかっていました。

ただ、企業への交渉や確認を代行してくれるメリット自体は強く感じていたため、障害者雇用のエージェントを検索し「かべなし求人ナビ」に出会いました。

他の障害者雇用エージェントも活用されましたか?

N.Hさん: いえ、利用したのは「かべなし求人ナビ」の1社だけです。

 「障害者雇用に100%振り切ろう」と覚悟を決めて登録したところ、すぐに私の経験を活かせる求人を提案してくれ、次々と面接が決まったからです。

あまりにもスムーズに進んだので、他社に登録する間もなかったというのが正直なところです。

それほどスピーディーだったのですね。担当パートナーとのやり取りで、印象に残っていることはありますか?

N.Hさん: 正直に言うと、最初は耳が痛くなるようなアドバイスもハッキリと伝えてもらいました(笑) 

例えば建設業界での就職を強く希望していたのですが、担当のキャリアパートナーさんからは「建設業での身体障害のある方の雇用は、現場の安全確保の観点からも、かなりハードルが高いという現実があります」と、状況を包み隠さず教えていただきました 。

さらに、面接がうまく行かない私に対して面接対策をしてくださったのですが、私の面接での振る舞いについても率直なフィードバックを受けました 。

「面接時の姿勢が少し気になります」「無意識のうちに『選ぶ立場』になっていませんか? まずは企業から『選ばれる立場』になるという視点を持ちましょう」と。

自分では全く気づいていませんでしたが、前職での実績やプライドから、無意識のうちに「自分を雇わないなんて損だ」というような態度が出てしまっていたのかもしれません 。

最初は素直に受け入れられない部分もありましたが、「この人たちは本気で私の転職を成功させようとしてくれているんだ」ということに気づき、素直にアドバイスを受け入れることにしました 。

それ以降は、面接前に自分が座っている姿を写真に撮って送ってチェックしてもらうなど、二人三脚で徹底的に対策を行いました 。

エージェントを利用する最大のメリットは、こうした自分一人では気づけない客観的なフィードバックをもらえることです。

そして何より、「企業ごとの配慮事項」を事前に調整・交渉してくれる点が本当に助かりました。

「N.Hさんにはこんなスキルがありますが、設備面での配慮は可能ですか?」と、強みのアピールとセットで交渉してくれたのは、一人では絶対にできないことだったと感謝しています。


「障害」ではなく「経験」が武器に。年収1.5倍、チームでも好成績を実現

現在のお仕事内容と、働きがいについて教えてください。

N.Hさん: 現在は大手電気設備会社の購買部門で、協力会社からの見積もり査定や契約交渉を担当しています。

実は現在の業務には、私の「建設業での営業経験」がそのまま武器として活かされているんです。

現場の相場感や動きを知っているからこそ、上がってきた見積もりに対しても「この金額は少し高いのではないか」「ここには交渉の余地があるはずだ」と、根拠を持った交渉ができています。

その結果、コスト削減の実績が評価され、チーム内での成績ランキングで上位に入ることもできました。

ありがたいことに、周囲からも「Nさんがいないとこの業務は回らない」と頼りにしていただけるようになり、年収は前職の手取り16万円時代から比べて約1.5倍にアップしました。

生活にも精神的にも余裕が生まれ、旅行などの趣味も楽しめるようになっています。

「障害者雇用は給料が低い」というのは私の完全な誤解でした。今の会社のように、実績と日々の行動に基づいて、正当に評価してくれる企業は確実に存在します。

職場環境についてはいかがですか?

N.Hさん: 以前は階段の上り下りが必須で、設備面でも苦労する環境でしたが、今はエレベーター完備、デュアルモニター支給と、身体への負担がない申し分のない環境です。

私は毎朝、誰よりも早く出社して業務を始めるようにしています。

これは「障害があるから遅れても仕方ない」と甘えたくないという自分なりの意地から続けていることですが、そうした「当たり前のことを当たり前にやる姿勢」を上司がしっかりと見て、評価してくれているのを感じます。


新たな挑戦、そして求職者へのメッセージ

今後のキャリアビジョンを教えてください。

N.Hさん: 実は今、会社の新規事業開発の部署への異動を希望しています。 

会社としては新しい分野への挑戦となるので、敬遠する人も多いのですが、私はこれまでの建設の知識が必ず活かせると確信しています。

「障害があるから今のままで安泰」と立ち止まるのではなく、これからも攻めの姿勢でキャリアを築いていきたいですね。

最後に、転職活動に悩んでいる方へメッセージをお願いします。

N.Hさん: 迷っているなら、「まずはプロの力を試してみたらいい」と伝えたいです。

一人で求人を探して、配慮事項を企業に確認して、面接で嫌な思いをして……というのは本当に心身をすり減らします。

エージェントに頼れば、自分の「正しい市場価値」や「企業への見せ方」を客観的に教えてくれます。

私も最初はプライドが邪魔をしましたが、プロの力を借りて「障害者雇用の枠」を戦略としてうまく利用したことで、結果的に年収1.5倍のキャリアアップが叶いました。

 「かべなし求人ナビ」は、自分の可能性を広げ、勝てる場所を見つけるための強力な武器になります。ぜひ、恐れずに最初の一歩を踏み出してみてください。

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この記事を書いた人

かべなし求人ナビ・就労支援ナビ編集部は、障害や難病のある人が働く上で役立つ情報や、障害者雇用にまつわる情報、就労移行支援・就労継続支援A型・B型における事業所運営のノウハウを発信しています。就労移行支援事業所の管理者経験者も在籍し、有識者にもご協力いただいています。

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