【飲食店から未経験事務へ】ADHD・双極性障害と向き合い見つけた「成長軸」の転職

新卒で入社した飲食店で務めながらも、過重労働をきっかけに精神疾患を発症したJ.N様。

休職期間中にADHDと双極性障害の診断を受け、復職か転職かの岐路に立たされました。 

数あるエージェントの中から「かべなし求人ナビ」を選び、見事未経験の事務職への転職を成功させた背景には、担当エージェントからの意外な提案と、ご自身の障害特性への深い理解がありました。

今回は、障害者雇用枠での転職活動を振り返り、成功のポイントや現在の働き方についてお話を伺いました。


プロフィール

項目内容
お名前J.Nさん(20代男性)
障害種別ADHD(注意欠陥・多動性障害)、双極性障害、適応障害
前職飲食チェーン店 店舗スタッフ
現職電機・電子技術商社 人事・総務職(事務職)
転職の成果未経験から事務職へ転身!強み(動画制作)も活かして活躍

目次

息をつく暇もない連日の長時間勤務。休職を経て「障害」と向き合うまで

まずは、転職を考えられたきっかけと、障害の診断に至るまでの経緯を教えていただけますか。

J.N様: 新卒で入社した飲食チェーン企業で、約4年半勤務していました。

きっかけは入社2年目の冬、店長が体調不良で不在となり、実質私一人で店舗を回さなければならなくなったことです。

 人手不足の中で月商の高い店舗を運営するため、連日長時間のシフトに入らざるを得ず、息をつく暇もないような状況でした。

仕事とプライベートのオンオフが切り替えられず、休日も落ち着かない状態が続き、ゴールデンウィーク明けに心療内科を受診したところ「適応障害」と診断されました。

その後、転勤を経て1年後に再度受診した際に心理検査を受け、そこで初めて「ADHD」であると診断されました。

幼少期からの忘れ物やケアレスミスの多さが、この障害特性によるものだと分かり、点と点が線でつながった感覚でした。 

さらにその後、月商約3000万円を売り上げる繁忙期に心身のバランスを崩し、「双極性障害」も併発していることが判明しました。

医師からストップがかかり、3ヶ月間の休職に入ることになったのが、転職を考え始めたスタート地点です。

休職期間中は、どのように過ごされていたのでしょうか?

J.N様: 復職か転職か、選択肢を持っておくべきだと会社の休職担当者からアドバイスを受けました。

ただ、休んでいる期間にブランクができるのが怖かったため、体調を整える目的で就労移行支援事業所に通い始めました。

 そこで自身の障害特性を理解するカリキュラムを受けたり、支援員さんに相談したりする中で、一般枠ではなく「障害者雇用」という枠組みで、配慮を受けながら働く選択肢があることを知りました。


「数打ちゃ当たる」ではない提案。かべなし求人ナビを選んだ決め手

転職活動では複数のエージェントを利用されたそうですが、その中で「かべなし求人ナビ」を選ばれた理由は何でしたか?

J.N様: 新卒時の経験から、大手エージェントは「数打ちゃ当たる」戦法で大量の求人を紹介してくる傾向があると感じていました。

もちろん選択肢が多いのは良いことですが、本当に自分にマッチするのか不安もありました。 

そんな中、当時「かべなし求人ナビ」を見つけ、口コミ評価の高さと、他とは違うアプローチをしてくれるのではないかという期待感から登録しました。

実際に担当キャリアパートナーの対応はいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

J.N様: 一番衝撃を受けたのは、初回の面談直後にLINEで送られてきた提案です。

「長所を活かしつつ、弱点をカバーする『成長軸』の転職をしませんか?」 というメッセージをいただいたんです。

単に条件に合う会社を紹介するだけでなく、私のその後の人生も含めて「成長」をテーマに進めようという提案は、他のどのエージェントからもありませんでした。

転職活動中、方向性に迷ったり不安になったりした時に、常にこの「成長軸」というキーワードに立ち戻ることができました。 

また、最終面接が終わった直後、「手応えがありすぎて逆に怖い」と相談した際も、「最後まで気を緩めずにやり抜きましょう」と気を引き締めてくれたおかげで、モチベーションを維持できました。


面接での「趣味の話」が内定の鍵に。自分自身を深く理解することの重要性

今回の転職活動で、特に苦労された点や意識された点はありますか?

J.N様: 未経験の事務職への挑戦だったので、前職の飲食業での経験をどう結びつけるかには苦労しました。 

ただ、就労移行支援事業所で「障害者雇用の面接は自己理解が6〜7割を占める」と聞いていたので、企業研究以上に「自分の障害特性の理解」に時間を割きました。

自分がどのような配慮を必要としているのか、どうすれば力を発揮できるのかを言語化することに注力しました。

最終的に現在の会社に決められた理由は何でしたか?

J.N様: 会社自体がこれから変わっていく変革期だったので、ここなら入社後の1年間で、しっかり自分の土台を作って『成長』していけそうだと感じました。

あとは何より、企業理念に共感できたことが決め手になりましたね。

また、面接の雰囲気が非常に良く、私の趣味である「動画制作」の話に興味を持ってくれたことも決め手でした。

障害者雇用では、趣味や特技の話が特性理解のヒントになることが多いため、そこを深掘りして聞いてくれたことに安心感を覚えたことが理由です。


「配慮」と「成長」の両立。事務職未経験からのスタート

現在はどのような業務を担当されていますか?また、入社後のギャップはありましたか?

J.N様: 現在は人事部に所属しながら、総務的な業務をメインで行っています。

入社直後はオフィスの全面リニューアルに伴い、全フロアのモニターアーム設置や備品管理などを担当しました。 

また、面接で話した動画制作のスキルを活かし、入社式に使用する社員からのメッセージ動画の編集なども任せていただいています。

面接で話していたことがそのまま業務につながり、自分の強みを活かせている実感があります。

障害と向き合いながら働く上で、どのような工夫や配慮がありますか?

J.N様: 就労移行支援事業所の担当者による、月1回の「定着支援面談」が非常に大きいです。

支援員の方と上長を交えて、今の業務量や体調、特性がどう出ているかを話し合う場を設けていただいています。 

合理的配慮として、業務の手順や進め方を調整してもらえるので、スムーズに仕事に取り組めています。

また、前職の店舗勤務とは違い、転勤がないことも精神的な安定につながっています。

店舗では半年〜1年で異動があり、その度に関係構築を一からやり直す必要がありましたが、今は腰を据えて働ける環境に感謝しています。


今後の展望と、転職を考えている方へのメッセージ

これからの目標や挑戦したいことはありますか?

J.N様: 総務的な業務改善として、名刺印刷の外部委託化や、備品発注システムの導入によるコスト削減を進めたいと考えています。 

また、今年も入社式の動画制作依頼が来る予定なので、昨年以上のクオリティや演出で、見る人を楽しませるものを作りたいという個人的な挑戦もあります。

自身のスキルを活かしつつ、会社の変化に合わせて柔軟に新しいことに挑戦していきたいです。

最後に、現在転職活動やエージェント選びに悩んでいる方へメッセージをお願いします。

J.N様: エージェント選びで迷っているなら、「かべなし求人ナビ」は利用して損はないと断言できます。 

もちろん、エージェントは相性があるので1社に絞る必要はありません。

まずは働きたい地域や条件で検索し、口コミ評価の高い上位3社ほどに登録することをお勧めします。

その選択肢の一つに、ぜひ「かべなし」を加えてみてください。

大手のような画一的な対応ではなく、まるで「個別指導塾」のように近い距離感で、一人ひとりの希望や適性に寄り添って進めてくれるのが最大の強みです。

私のように、自分一人では気づけなかった「新しい軸」を提案してくれるかもしれません。

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この記事を書いた人

かべなし求人ナビ・就労支援ナビ編集部は、障害や難病のある人が働く上で役立つ情報や、障害者雇用にまつわる情報、就労移行支援・就労継続支援A型・B型における事業所運営のノウハウを発信しています。就労移行支援事業所の管理者経験者も在籍し、有識者にもご協力いただいています。

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